VDE メモ

Virtual Distributed Ethernet

vde_switch

仮想的なスイッチングハブの機能を持つプログラム。-s オプションで指定した名前、または、/tmp/vde.ctl というディレクトリーを作成し、その中に unix ドメインソケットを作成する。このディレクトリーの名前を使って、スイッチングハブにケーブルを接続するといった操作を行う。

vde_plug

仮想的なスイッチングハブにケーブルを接続するプログラム。接続したケーブルの先は標準入出力になる。ふたつの vde_plug を双方向のパイプで接続すれば、別のスイッチングハブとの接続ができる。双方向のパイプの作成には dpipe を使用する。間に ssh などを挟んでリモートとの接続に使用することもできる。

dpipe

双方向のパイプを作成するプログラム。dpipe program1 = program2 という形で使う。左辺のプロクラムの標準出力が右辺のプログラムの標準入力に接続され (シェルのパイプと同じ)、右辺のプログラムの標準出力が左辺のプログラムの標準入力に接続される。

vde_plug2tap

仮想的なスイッチングハブにケーブルを接続し、その先を tap インターフェイスに接続するプログラム。

vde_pcapplug

仮想的なスイッチングハブにケーブルを接続し、その先を既存のネットワークインターフェイスに接続するプログラム。vde_pcapplug eth0 とすれば eth0 に接続され、外部のコンピューターとの通信ができるようになる。ただし、この場合そのコンピューターそのものとの通信はできない。

slirpvde

仮想的なスイッチングハブにケーブルを接続し、その先を Slirp に接続するプログラム。このプログラムが NAT ルーターとなり、実行時のユーザー権限の範囲内で外部のコンピューターへの通信ができるようになる。

vdetaplib

LD_PRELOAD を使用して読み込まれるダイナミックリンクライブラリで、仮想的なスイッチングハブに接続された仮想的な tap デバイスを実現する (?)

Debian 的設定方法

/usr/share/doc/vde2/README.Debian.gz 参照

/etc/network/interfaces に設定を書くことで、システム起動時に自動的に vde_switch を起動したり、それを tap インターフェイスや Slirp に接続したり、あるいは ssh などを使って他のコンピューターと接続したりできる。